私と彼の物語




 久しぶり。

そう手話をするのは、要くんだった


私は動揺を隠しきれず、返事もしないで目を泳がせる

引っ越し先なんて、誰にも告げてない

担任にも言ってないはずなのに...


...どうして?..


疑問を抱きながら、要くんを見ると


 どうしても会いたくて、調べたんだ。2年もかかっちゃったけど

要くんは、苦笑いしながらそう言った



私の目からは、いつの間にか涙が流れていた





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