私と彼の物語





 要くん。今日も私生きてるよ...


ボーっとその建物を見つめていると、肩に手を置かれた

振り返ると先生が立っていて、私にメモ書きを見せる


 目が覚めたなら、帰りなさい。もう、暗くなっちゃうから


弱弱しく微笑む先生の顔を見て、私も軽く微笑み頷く

鞄を持ち、立ち上がる時にふと手に握りしめてしまっていた紙に気づいた


少しグシャッとしてしまったその紙を見て思う


この子に近づいてはいけないと。








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