私と彼の物語





グイッ..

誰かに腕を掴まれた

振り返るとあの彼がいた


これ読んで。

さっき話してたときより、何倍もゆっくり丁寧に口を動かし、私に四つ織りにしたルーズリーフを持たせる


私が不思議そうに見つめていると、ふわりと柔らかい笑顔を私に残し、もうできたのであろうクラスの輪に入っていった


私はもう一度彼を見て首をかしげると、手に握らせられた紙を見つめながら、保健室へと向かった





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