*君の全てを愛してる*

+Lie

+Lie


そしてチャイムと共にHRは終わった。


「さっきの何」


俺はまだ座ったままの高森の前に立ち、
少し睨むかの様な形相で見下ろす。


「え、あ・・・ゴメン」
「勝手な事ばっかり言っちゃって」


高森の顔は俯き、いっきに曇っていく。


「余計なお世話」
「俺は助けなんて要らない」



それだけを言うと俺は教室から出て行く。


教室はいつも居心地が悪くて
入学した頃は過呼吸も起こした。



俺は罪を犯してからパニック障害
を引き起こしていた。




─ピシャッ─


ドアを勢い欲閉めて教室を出た。
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