*君の全てを愛してる*
と、そこには・・・



「どちらさまですか・・・?」





母さんとは思えない女の子。



つまり、公実・・・?





「公実・・・か・・・?」



「・・・へ!?」

「何方ですか・・・?」



俺は公実の手首を掴み、揺さ振る。





「公実なのか!?」
「そうだろっ?」



「な、何ですか貴方達!?」

俺に掴まれた腕を振り払い、
やや強い口調で公実はそう言った。


そして、公実のそこ言葉に我に帰る。




「あ、悪い・・・」




冷静になって考えると公実と俺が別れたのは公実が幼い頃。


俺の顔なんて覚えてる訳がない。






そんな現実が胸に突き刺さる。





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