短い時の中で


しばらくして私が泣き止むと新は頭をポンポンとして

「お前に話してよかった」
と言った。

さっきまでの悲しそうな笑顔じゃなくていつものような笑顔で。



「そろそろ授業受けに行くか。」

気付いたら、立ち上がった新の手を力一杯掴んでた。

「茅沙妬?」


「えっとあの・・・その・・・」

顔が赤くなっていくのがわかる。


つい腕掴んじゃったけど、どうしよう!!

「・・・・私・・・新の事が好き!!」



思い切って言った言葉。

このままじゃいけないような気がしてたから。




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