短い時の中で


「・・・でもお前に悲しい思いさせるかも・・」

「それでもいい!」

「・・・・・わかった」


その言葉がしばらくの間理解できなかった。


「本当に・・・・?」

本当に私と?
新の顔を見上げて聞いた。

「こっちこそ本当に俺なんかで良いのか?」

「うん!!新がいい!新じゃなきゃヤダ」

「さんきゅ」

涙でぼやけた新の微笑んだ顔。


そんな私を抱きしめてくれた力強い腕。



私は一生忘れないと思う。



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