こうして僕らは、夢を見る

















『ど、どうしよう………』



帽子を深く被り茂みに隠れながらテニスコートを伺う私は端から見ればただの変質者。


すんなり出ていけば済む話だけど生憎私はそんな勇気も度胸も持ち合わせて居ない。しかしこのまま隠れている訳にもいかない。


これからどうしよう……


そう悩みながら茂みに隠れる私の右肩に、後ろから手が置かれた。







『こんにちわ』

『ッうぎゃあ!』




――――――――これは数分前の些細なお話。



( 早すぎる 再開 )





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