君が忘れられない
ーーーーーー……
ーーーー……

こ…怖いな…

真っ暗だよ……(泣)


汰遙、助けて~っ


あー、あんな事、言わなきゃよかったよ…



「夜道に女の子1人じゃ、危ないよ~?」


後ろから声がした。



変なやつ……!?




逃げなきゃ……



でも、体が動かない。




「っ……!」




叫ぼうとしても、怖くて声がでない。




どうしよう。



どうしよう。




「おーっさん。何してんの」



この声……



汰遙!?



ばっ…と、思いっきり後ろを振り向いた。



「果歩。大丈夫かよ?」




「汰遙!」



来てくれた。



汰遙、来てくれた!




「…なんで来てくれたの?」



「何時になっても、帰ってこないってお前の母さんが心配してた」



「そ…なの」




「おっさん。こいつ、可愛くないぜ?」




「なっ…可愛くないとは何よっ」



「しかも、中二だぜ?」




「……」



「もう、近寄んなよ?」




「分かりました…」




汰遙、目が怖いよ。



おじさんも呆気なく汰遙に負けた。



「果歩。帰るぞ」



「うっうん!」



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