野良神様の32分間




「・・・・・・・ん・・・っ!私!・・・え、私の・・・部屋?何で!?」

「季柚さーん、そろそろ起きてくださーい」

「・・・・?はーい」



昨日の一件を階段を下りながら振り返る。

あれから、さて、どうやって家まで来た?


(陽蘭、とか言う神様?が、ここまで?・・・でもあいつ、私が住んでる家知ってるわけ・・・ないよね・・・・)



どんなに考えても出ない答えを、季柚は必死に頭を回転させて考える。



「おはようございます」


いや、結局分からないんだけども。


「おはようございます。・・・昨日、貴女のお友達がここまで連れて来てくれたのよ?学校に行ったら、ちゃんとお礼言ってくださいね」

「あ、はい。分かり、ま・・・・あ、あの!その友達って・・・」

「?」




< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop