Sweet Style ―恋セヨオトメ―
カンケイ

放課後の教室に差し込む夕日。

やわらかなオレンジ色が。

辺りを優しく、静かに包み込む。





その光の中。

男女が2人きり。

お互いを求めるかのように見つめ合う。





そして…。





「…ちょっと」

「ん?」

「勝手なナレーションいれないでくれる?」

「勝手に俺の脳内覗かないでくれます?」





私の前に座ってる彼はニッコリ微笑んだ。





言わせてください。

私と彼は見つめ合ってなんかいません。

まして求め合ってもいません。





2人きりなのは間違ってないけれど。

冒頭にあるような甘い空気なんて。

全くありません。





あるはずがないんです。





なぜなら今は。

面談中だからです…。




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