こんなに好きなのに



『会いたいよー(>_<)少年!!』


『俺もです。今どこですか?』


『私たちが出会った場所☆』



俺は走っていた

一瞬でも一秒でも早く会って言いたいことがあった。


「お!少年、早かったねぇ…」


呑気に手なんか挙げて
俺がどんだけ心配してるのかも知らないで、


「……もう一人でここにいないで下さい。」


「え?怒ってるの?」


「危ないです。亜弥さん美人だから……」


「あははは!!」


「何笑うんですか?真剣なんすよ……こっちは…」


「あは、ごめんごめん…」


「もー……俺、振り回されまくってない?」


「大好きよ、ヒロくん」


「会話になって無いっすよ……」




今が夜で良かった
顔を見られないで良かった。



衝動的に亜弥の腕を掴んでさっきから俺を振り回す口を塞いだ。




「………なんで俺なんですか?」



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