奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
朝ごはんを食べ、化粧も終え、後は着替えるだけ。


寝ぼけた頭もだんだんと冴えてきて、軽い足取りで2階の自分の部屋に戻った。


何着ようかなぁー。


頭で今日の服装を考えながら、私はブラを着けた。



「色気のねぇ下着」

「ッッ!?」



振り返った先には雄霊が腕組みをしてプカプカと浮かんでいた。


私ブラとパンツしか着てないじゃん!!


慌ててしゃがみこみ、込み上げてきた悲鳴を解放するため口を開けた。


だがまたしても体が固まってしまい、声も出すことが出来なかった。



「叫ぶのなし」



何それ!?


あんたが悪いんでしょ!?


腑に落ちないながらもコクコク頷いた。



「あんたどっから入ってきたのよっ!!」

「そこ」



指差す方には閉めきられたアイボリーのカーテン。


そんなとこから入ってくるなんて非常識にも程がある……。


入ってくるっていうか、すり抜けてきたんだよね?


どっちにしろ本当ありえないっ!!





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