『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「ご注文、お決まりでしたらお声をおかけ下さい。」

The愛想笑いをする俺
高松和樹26歳。


ただ今助っ人で昔働いていた
バーにて仕事中。


だけどそこに偶然、優さんの元彼
藤堂肇が部下を引き連れて来店した。


「すげ〜メニューまでオシャレ!」

藤堂さんの部下らしき
若い男と他3名は
俺が差したしだしたメニューに
くぎ付け。



「こんばんは。
ここで働いてるんだ?」

藤堂さんだけがメニューを見ずに、
立ち去ろうとした俺に声をかけてきた。



「臨時です。
昔ここで働いてたんで・・・・」

俺は引き攣りそうになる
口元を戻しながら、
愛想笑いを頑張る。



「ふぅん。だからか・・・・
おい、お前ら好きなの頼めよ。

全部俺払うから。
俺はちょっと席外させて貰うわ。」

藤堂さんはそう他の4人に
言って席を立つ。


「まじすか!?やり〜♪」

素直に喜ぶ4人。



なんか・・・・・ムカつく。



「俺だけカウンターにいいかな?」

藤堂さんは俺に笑いかけながら言った。



「・・・・・どうぞ。」

多分、今俺は愛想笑い出来てない。


すんごい嫌な顔したと思う。


プロ失格。

まっ臨時だし、いいっしょ?



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