『主夫』だって『恋』してますけど何か?


カチャ・・・・
「・・・・どうぞ」

カイトを抱っこした優さんが
玄関に入ろうとしたのでとっさに
扉を開く俺。



あぁ・・・またやっちゃった。


常に優さんへの気配りは万全らしい。



優さんはそんな俺を見て
一瞬微笑んだ・・・・・・

気がしたのは幻覚だろう。





-------お昼


「ふぅ・・・・・」

洗濯やアイロン掛けを
済ませて一息つく。


先週は瑠美さんがいてくれて
ほとんど家事をしなくて良かった。



すごいよな〜瑠美さん。


バリバリ仕事しながらも
家事もこなせるなんて。



「カイト〜お前がもう少し
大きくなったら俺も働こうかな。」


「あ〜ね〜・・・あう・・あう」

久しぶりに返事のないカイトに
話しかけた気がする。



♪〜・・♪〜・・

メールだ。

遥先生か・・・・



俺はこの間、遥先生の家から
帰る時にケータイ番号と
アドレスを交換した。



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件名:こんにちは!
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今日、元気なかった
気がしたんですが、
何かありましたか?
ちょっと気になって
・・・・・・



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遥先生、優しいなあ〜


優さんなんて気にもしてくれないよ。




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