『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「あっそういえば優さん
俺もうすぐ免許の更新で・・・・」

新聞を読む優さんに
緊張しながら話しかける。


「だから?」


「そろそろ婚姻届だして
俺も正式な高松になりたいな!
なんて・・・・」


「ふ〜ん。・・・・・却下。」

「・・・・・・はい。」

冷たく俺の希望はあしらわれた。



俺、高松和樹と言いましたが
自分で勝手に名乗ってるだけです。


免許証や正式な書類に関しては
山本和樹と書いてあります。



高松は優さんの苗字。


俺、5人兄弟の真ん中だから
もしも婚姻届が出せるなら高松姓で
構わない覚悟なんだけどなぁ。



マリンが・・・・・
大きくなるまでには
婚姻届出したい。


俺は事実婚の今でも
婚姻届を出す事を
諦めてはいないのだ。




「マリン、バス来るから行こうか!」


「は〜い!」


幼稚園バスのお迎えの時間がきて
俺はマリンと外に出た。



「あっ中川さんおはようございます!」

外に出たらお隣りに住む
中川さんの奥さんと
息子のミノル君が
既に送迎バスを待っていた。



「おはようございます////」


「おはよ〜ミノル君!」


「おはよ。」


中川さんが挨拶を返してくれると
マリンがミノル君に駆け寄って
挨拶をした。



なんか・・・・・
また中川さんの顔が赤い様な?



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