『主夫』だって『恋』してますけど何か?
中学3年になった時、
好きな彼女とクラスが離れた。
気持ちを隠していた俺に
毎日彼女に会いに行く勇気もなく
休み時間はわざわざ廊下に座って
彼女が偶然通るのを待ったりしてた。
彼女が偶然通り掛かった時は
クラスメイトだった時みたいに
愛嬌ある笑顔で俺の名前を
呼んでくれてそれだけで
一日上機嫌だった。
だけど、それじゃ
物足りなくなってきて・・・・
当時サッカー部だった俺は
部活をサボって帰宅部だった
彼女を公園に呼び出した。
緊張していた俺の様子に
勘のいい彼女は何と無く
言いたいことが解ったのか、
何も言わずに黙って
2人で向かいあってた。
「・・・・好きだ////」
長い沈黙の末にやっと
言えたのは3文字だけ。
「・・・・うん。
私もずっと和樹の事、
好きだったよ!」
俺の短い告白よりも、彼女の方が
ちゃんと言葉を並べて気持ちを
伝えてくれたその日から、2人の
関係は友達から恋人に変わった。