それでも僕は、お前が嫌いだ

 はぐれてすぐは敵の兵士達に追い回されていた男だったが、つい先程からおかしいのだ。

 何故か誰も追ってこない。

 「おかしいな」

 呟きは鳥が拾ってくれた。

 カァーカァーだなんて間延びした鳴き声に救われ、一人ではないのかと男は変に苛立った。


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