薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~


その音は実に一般的に流れるものと似ている。住宅街で異常さを醸し出している屋敷にしては実に面白い。



「はぁい」



若さと可愛らしさを感じさせる少女の声。


おそらく妹のことが心配で心配で眠れなかった少女の姉だろう。


ガラガラ。


昔の家独特の音が流れ出てきた少女は―――
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