薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~



机と本棚が申し訳程度に置かれ、これから睡眠に入るのか布団が綺麗に敷かれている。部屋にはそれくらいしかない。


本棚にも中高生が持っているであろう少年漫画など置かれておらず置かれているのは、昔からある書物や中高生には難しい本ばかりだった。


少年は未だに外に出たままの服装で布地が黒いため、目立たないが先程の物体―――妖の返り血が微かに見える。少年が使用した剣は少年の横に置かれている。


現在少年は少しばかり思いを巡らせていた。


先程の少女のことを。
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