隣の彼女は・・・
こんなの俺じゃない・・けど
「暑いから冷たいものにしよっかな~。」


そう言って目の前を通り過ぎ

冷やし中華に手を伸ばした女性がいた。




彼女だ・・・




「いいですね。僕もそれにしようかな。」



ついそう言って自分の存在を気づかせようとする




そんな自分に驚いた。


「あっ・・・。」



彼女がこっちを見てやっと気がついた。



「どうも、偶然ですね。」






後から来てそこに居る俺に気づかずに冷やし中華を手に取った彼女



絶対にそのまま気づかずに



それを持ってレジに直行してしまいそうな・・・



そんな感じだった。




だからって・・・




最後につい・・・





「そうだ、あの・・・よかったら一緒にどこかで食事しませんか?」



誘ってしまっていた。


そんな自分に・・・余計に驚いた。
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