*憧れの先輩と同い年のアイツ*
「何が出るかな♪お、情けない話!」



(情けない話かぁ…こんな事で体調崩してる私の存在自体情けない気がι)



窓ガラスに映る自分の姿は、目の下のクマが強調されて見える。




竜也が現れるまで16年間ずっと彼氏がいなかった。


もちろん恋愛の経験値はゼロ。


そんな自分に初めて恋愛の問題が降りかかり、解決することが出来ずに体調まで崩してしまう自分が情けなかった。



(私、恋愛への免疫なさ過ぎι)



テレビでは、ゲストの話に他の出演者も観覧客も笑っている。


だが、美加はいつもなら爆笑する筈のテレビの音には耳を貸さず、考え込んだままであった。



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