プラチナ・ラブ
とりあえず落ち着かせるために屋上に連れてきた。
でも、西崎は元気がなくて……
何も話さずに黙ったまま俺は景色を眺めていた。
「……ごめんね、浅海君」
ポツリと小さな声で西崎が言った。
「いや。
俺は別に……」
「…………再婚するんだって」
「……学園長が?」
西崎はコクリと頷いた。
母親の再婚。
おめでたい話なのに、西崎の顔に嬉しさはなかった。
「……あたしは絶対に認めない。
あの人だけが幸せになるなんて……」
ギュッと強く拳を握りしめる西崎……。
母親と上手くいってないのは分かった。
こんなに苦しそうな顔をするぐらい……。