プラチナ・ラブ


とりあえず落ち着かせるために屋上に連れてきた。

でも、西崎は元気がなくて……

何も話さずに黙ったまま俺は景色を眺めていた。


「……ごめんね、浅海君」


ポツリと小さな声で西崎が言った。


「いや。
俺は別に……」

「…………再婚するんだって」

「……学園長が?」


西崎はコクリと頷いた。

母親の再婚。

おめでたい話なのに、西崎の顔に嬉しさはなかった。


「……あたしは絶対に認めない。
あの人だけが幸せになるなんて……」


ギュッと強く拳を握りしめる西崎……。


母親と上手くいってないのは分かった。

こんなに苦しそうな顔をするぐらい……。

< 22 / 226 >

この作品をシェア

pagetop