プラチナ・ラブ

「そういや、聞いたぞ。
お前、あのおばさんに随分嫌われてるみたいだな」

「……だったら何」


そんなの……この人には関係ない。


「まぁ~……あの人、経営に関しては凄腕だけど。
結構評判悪いからな」

「……そんなの、あたしが一番よく知ってる」


……あれで評判が良かったら逆にビックリよ。


「疫病神だっけ。
あのおばさんがお前のことそう呼んでた」

「っ…………」

「自分には娘なんていない。
疫病神なら取りついてるけどって」


……取りついてるって……一緒に住んでるって感覚すらないんだ……。

あたしは幽霊と一緒ってこと?

いてもいなくても見えないから……って。
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