キミとボクの部屋。
「大丈夫か?」
キミ近づいて話しかけるが、
キミは何も答えない。
聞いてないのかもしれない。
それとも、俺に気づいてないのかも。
周りは何事もなかったかのように
またざわつき始める。
俺はキミに持っていタオルを
差し出した。
キミは黙って受け取った。
「ありがとう」
俺にタオルを返すとき、
キミはそう言った。
「え、あ、うん」
「じゃっ」
俺にタオルを渡してそのまま
キミはクラブから出て行ってしまった。