落書きされた心


「・・・ありがとう、瑠維」


 彼から感じる温もりも匂いも全て

 愛する泰雅のものとはかけ離れていたけど

 それでも泰雅を感じた。



 泰雅は、ここにいる。



「 もう悲しませない 」



 それは泰雅の声にそっくりだった。




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