愛してる、愛してた、バイバイ。
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社会資料室は、別棟の2階の1番奥の部屋だ。
よって、係りなど以外は誰も来ない。
「さ、早く」
『わぁってるよ、っせぇな………』
「優哉君………貴方って人は……」
半ば呆れた様な眼差しを俺に向ける。
はっ!
俺は鼻で笑ながら身長の低い木谷を見下ろした。
『それより、早く來未んとこ行きたいんで、早くこの仕事やりましょうよ?』
木谷の方が少しビクッとする。
來未
という、単語で。