愛してる、愛してた、バイバイ。
『……俺がOKしても、どうせクビになってたろ』
今までで1番冷たい視線を木谷に向けて、そのまま踵を返して教室を出た。
でも、帰る訳にはいかなかった。
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屋上の重たい寂れた扉を開けると、生温い風が吹き抜けた。
屋上を見渡すと、來未が1人で柵にもたれて寝ていた。
『來未…』
「………」
勿論、寝ているから返事は無い。
だけど、にへっと笑ったから、聞こえたのだろう。
フッと笑って來未の隣に座る。