愛してる、愛してた、バイバイ。





「ーー例え、一時でも、愛されてた。







優哉を愛していたでしょ」






來未が微笑みながらそう言うと、愛はボロボロと涙を流した。






そんな愛を、來未は抱きしめていた。





俺はその様子を見ていた。









まるで、





姉妹みたいだ。






そんな場違いなことを思いながら、綺麗に輝く月を眺めていた。









< 229 / 279 >

この作品をシェア

pagetop