愛してる、愛してた、バイバイ。




下駄箱で、靴を脱いで乱雑にロッカーに突っ込む。




イライラしている。


なぜかって。



それは、視線がウザいから。





女はキャーキャー猿みてぇにうるせぇし、男は、ビクビクした視線で見てくるし。




……




ちっ。こういう時に限って殴る相手いねぇんだよな。







そんな風にイライラしていると、明るい大きな声が聞こえてきた。





「お。優哉ーー!」



あ。昨日の馬鹿だ。


「ちょっ來未っ何呼び捨て……「優哉おはよう」

『はよ』





そういって、サッサと教室に向かう。




「ちょ、ちょっと待ってよー」



そういいながら、上履きを履いて、隣に並んで歩く來未。




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