オトナの秘密基地
準備してあった肌着の紐を結んでいたら、なんとなく焦げた臭いが漂うような……。

忘れてた!

お味噌汁、焦げちゃったじゃないの!

電子レンジに入れていたおかずも、取り出し忘れてラップがぴったり張り付き、真空パック状態になっている。


美味しさを諦めて、ルナの世話に戻った。

赤子の肌着って、どうしてこんなにめんどくさいの?

長肌着の紐を結んで、と。

ツーウェイオールのボタンをプチプチと留めたところで、ルナの動きが一瞬止まる。

ぶるぶるっと震えた後、顔が赤くなった。


「げ、ルナちゃん、もしかしたらうんちっち出た?」


もう一度ツーウェイオールのボタンを外したら、やっぱりオムツのラインが青くなっている。
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