オトナの秘密基地
「じゃあ、ヒントを見せようか。

ちょっと待ってて」


中田さんが、和室から出て行った。

待つこと、およそ10分。

戻ってきた彼の手に、何かが握られていた。


「これ、和実からもらったんだけど」


そう言って渡されたのは、手作りのしおりだった。

白地の和紙に、小さな模様とメッセージが書いてある。


『そつぎょうおめでとうございます。

中学生になっても、わたしたちのことを

わすれないでください。

一年二くみ いとうかずみ』


……思い出した!

これは、私が作ってプレゼントしたしおり。

小学1年の時、牛乳パックを再利用した和紙を学年みんなで作った。

それをしおりにして、6年生を送る会でプレゼントしたはず!
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