シュガーレス
思えば、昼飯はコイツらと3人で取るのが日課だった。
別に理由は無い。
昔から、ほんとにガキの頃からそうだったから。
でも、だからと言って無理にそうする必要は無い。
今日だって、俺は適当なメンバーと食うし
坂本だって、違う女子グループに入ったらいいじゃねーか。
『なぁ、たまには違うメンバーで食わねぇ?』
簡単だ。
その一言を、言えばいいだけの話。
だけど、
………。
「…………」
チラリと、坂本を見ると目が合った。
昔からコイツは目力がある。
その引き込まれそうな瞳に、思わずハッとする。
「何?」
「別に…食うか」
コンビニの袋を机に出して、冷静を装う。
「…うん」
坂本も鞄から弁当箱を出し、美里の席に着いた。
馬鹿か、俺は。
何で忘れんだよ。
コイツがこの時間ほど、心細くなる事を。