空蝉の光 -桜花乱舞-


そこには、鼻息を荒くし、怒りを露にする恭介がいた。



「ふざけんなよ、お前ら…。桜、良いのか?お前の秘密をそいつにバラしても」



「桜ちゃんの秘密…?」



「待って、恭介!」



「桜はなぁ!」



「一哉君、聞いちゃ駄目!止めて、恭介!」



「あの土方歳三の娘なんだよ!」



恭介は狂ったような笑みを浮かべながら、そう言った。





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