空蝉の光 -桜花乱舞-


それを肯定と受け取ったお父さんは恭介の両親と向き合った。



「篠崎さん。悪いですが、今回の縁談は白紙に戻させて頂きます。妻を襲わせるような輩に大切な娘はやれません」



お父さんを言葉に恭介の両親は顔面蒼白になっていた。



「桜、あとそこの二人。帰るぞ」



「う、うん!」



私と一哉君、直哉君は殺気を放ちながら前を歩くお父さんの後を追った。






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