幸せの浮かぶ夕空

人込みの真ん中。
なんか手に汗かいてきた。


《迷子のお知らせです。
東京都からお越しの…》


なあんだ! 迷子って
よくあるのか!


「亮,始まるみたいだよ」

「あ,マジ??」


ヒュル…と音を立てながら
夜空を昇る,金の筋。

―バアァァンッ!!


「すげえ音…」
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