冷たい旦那様
「………っ」
手紙の上に、まるで水玉模様と重なるように円を描き、染み渡ってゆく涙。
……こんなの、反則だろ……。
今日は12月4日。確かに、俺の誕生日。
俺自身が忘れてたのに、綾は覚えてたんだな……。
大きな包装紙を開けると、中には黒色の枕。俺が夜よく眠れてないの、綾は気付いていた。
いつも俺が帰って来た時には寝てるから、絶対知らないと思っていた。
…けど、ちゃんと気付いてくれていたんだ…。