自由と孤独のあいだで
ささくれ
デスクに向い、パソコンを見つめる

いつも通りにパソコンに命令を出すために機械語で話しかける

でも、話しかけても話しかけても

エラーという返事が返ってきて、うまく話がまとまらない

人は、焦りや苛立つ感情があるから

話がまとまらないとパソコンを目の前でびんぼうゆすりやら独り言を言う

私の場合は、親指にささくれを作る

無心状態で作るため、傷が痛むまで気が付かない

心のないパソコンで出来たささくれを眺めて思うのは、

いつになれば、パソコンとの距離をうまく取れるようになれるのか?

そして、ささくれを作らなくてもいいような仕事を探すべきではないのかと

そんな途方もないことを想いながら、

今日も痛むささくれにバンソウコを貼りながらパソコンと会話をする



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