一緒に、歩こう
「矢野くん、ありがと。美味しかった」
食べ終わって、スプーンを置く。
くるくる回るイスに
ぐったりと座っている
矢野くんは。
「あ」
と、思いついたように
声をあげた。
「さっきの続き」
「さっき…?」
「お前昨日どこにいたんだよ」
急に真剣な声色。
そういえばさっき何か
言いかけてたっけ。
「昨日?いつ?」
「リレーの時。お前グラウンドにいなかったろ?」
「あ…、」
昨日あたしがいたのは教室。
結果を後から聞いただけ。
目の前にいる矢野くんが、
すごい活躍だったと。