一緒に、歩こう
「いいから座ってろ。あと20分はここにいろ」
「…1人でいても暇よ?」
あたしは行く気満々で、
もう一度ドアに手をかけた。
それでも矢野くんは。
「子どもか、お前は」
あたしの動きを止め、
さっきいたイスに連れて行く。
「20分だけ我慢しろよ」
「でも…」
なぜか頑なに発言を
曲げない矢野くん。
あたしは、何かが
引っかかった。
「何でよ!みんなの様子見ないと…」
いけないから。
そう言いたかったのに、
矢野くんの言葉で
かき消された。