一緒に、歩こう
「あ、」
部屋を出る時に思い出した。
渡しそびれた彼への
クリスマスプレゼント。
「待たせてごめん」
あたしは急いで
家を出る。
外では嫌な顔1つせず、
待っている矢野くんがいる。
「あの、これなんだけど」
3つ、切って入れた
ケーキの箱を見せる。
「さっき友達と食べたんだけど、みんな気に入ってくれたんだ。よかったら、矢野くんも…」
「もらう。ありがとな」
きゅーん、と痛む。
なんていうかトキメキ。
「あと…、これ」
「何それ」
「この間、渡しそびれちゃって…」
包み紙を手渡す。