一緒に、歩こう
「今日寄らねぇのかと思った」
あたしの席に座っている彼。
いつものように、
鼻で笑う矢野くんが。
「何して、るの…」
「待ってた」
矢野くんはクルクル回って、
あたしの言葉に言葉を返す。
「もう終わり?」
「準備したら帰れるけど」
あたしは、矢野くんに構わず
明日の準備にかかる。
「今日車?」
「ううん。今日は、歩いて帰ろうかなって」
たまたま
昨日紗夜と香織とお泊りで、
朝学校に送ってもらったから
帰りは歩く予定だった。