一緒に、歩こう
「ごめん」
一通り泣いた後。
落ち着いたあたしは、
矢野くんに謝った。
矢野くんは何も言わず、
あたしの横でずっと
肩を抱いていてくれていて。
「別にいい」
何も聞かずに、
ずっとそばにいてくれた。
「眠い」
矢野くんは、そう言って
あたしのベッドに寝転んだ。
「寝る」
短い言葉だけど。
あたしには十分すぎる、
彼なりの優しい言葉。
「あのね…、」
「眠いからまた明日」
矢野くんはあたしの手を引いて
ベッドに入らせると。
あたしが眠るまで、
ずっと頭を撫でてくれていた。