一緒に、歩こう
「今、弟…って」
「言ったわ」
「え、じゃあ…2人って?」
「正真正銘の姉弟」
そう言われてみれば。
言葉遣いも、顔も、
似てる気がする。
…本当の、姉と弟。
白石先生が、お姉さん。
「でも、苗字が…」
「あたし結婚して、嫁に行ったから白石。元は矢野 紗月」
「何自己紹介してんだよ、うるせぇ。出てけよ」
話している白石先生に向かって、
悪態を吐く隼人。
すっかりその気がなくなったのか、
ベッドの脇に座っている。
「隼人、いい加減に状況考えなさいよ」
「お前に言われなくても分かってるから」
ツンツンした態度で、
返答を繰り返す。
そんな彼に、白石先生も
ヒートアップしていく。
「朝比奈のことも考えなさい」
そう彼女が呟くと、
今まで口答えをしていた隼人が、
黙り込んだ。