一緒に、歩こう
「何のこと?」
「不細工だから。あと、ズボン履け。足太いから」
…何、いきなり。
どっからあたしの批判が
始まったの。
「…ズボン、ね」
悪く言われてるはずなのに、
あたしは嬉しく思う。
そうした方がいい。
そう聞こえてしまうから。
「分かったよ。だからもう、こんな無茶しないでね」
分かったと、だるそうに
返事をした彼に、
少し涙が滲んだのは内緒。
嬉しいなんて通り越して。
本当に幸せな気分に
させる彼が、ある意味憎い。