そこにいて笑ってて
あなたは勢い良く振り向くと、

焦ったような顔で口を開いた。



「ッこんちわ。」


あたしはそれを無視する。


「今日は泣いてないんだ?」


あたしはそれを無視する。



あたしは、

さっきまで琴音の唇を塞いでいた、

あなたの唇を睨みつける。



あなたは不思議そうな顔で

口を開いた。




「キスしたいの?」
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