青空DAYS


雷は空の近くに落ちた。
そしてぽつぽつと大粒の雨が降り出す。


「…空?」

「なんで、なんでわかってくれないの!?」


顔を上げた空の目からは、大粒の涙が流れていた。
僕は驚いた。
空が僕の前で泣く姿を見せたことがなかったから。
雨足の強い雨に打たれながら、僕と空は立ち尽くす。


「夜は周りの物を見ようとしない。いつも現実、現実ってばっか。ちょっとぐらい夢見たっていいじゃん!!子供地味た発想から生まれるものあるんだよ?!」


< 27 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop