まだ君を愛してる
リアカノ
翌日、集合時間に間に合うように少し早めに家を出た。
待ち合わせの場所には既に謎ちゃんらしき人がいた。

「あの・・謎さんですか?」
「あ・・はい!」

初めて見る彼女の笑顔。
整った顔、それでいてあどけなさを感じさせる。
同い年なのに背もかなり小さく感じる。

「えーっと、今日は暑いし海が見えるところでもどうかなって。」
「海ですか??」

海、と聞くなり彼女は嬉しそうに微笑んだ。

「水族館とか・・どうかなって。」

東京に海辺の水族館はない。
なので、大洗の方に行こうということになった。
もちろん、日帰りということで電車やバスを使う。

「電車代とかお金のことなら心配しなくていいよ、俺が出すからさ。」

こういう時のためにかなり多めに持ってきていた。

「でも・・悪いですし。」
「いいからいいから。」

そういって、俺はお金を二人分支払った。


< 17 / 60 >

この作品をシェア

pagetop