まだ君を愛してる
『謎ってなんて読むの?なぞ?』

大体のユーザーはそう聞いてくる。

「めい。」

私はそう答えてあとは何も喋らない。
しゃべりたくないだけ。無視してるわけじゃない。
名前もろくに読めない人間とは関わりたくないだけ。
馬鹿な証拠。

だけど、私がINして小さなエリアに座っていると、私と同じような美化されたアバターが入ってきた。

6人もいて、誰も喋らないエリアにそのアバターは居座る。
そのまま黙り込むかと思ったらこの空気の中挨拶をしてきたのだ。

「こんにちは。」

馬鹿だと思った。
誰も挨拶しないだろうに、なぜ声をかけるのか。
馬鹿にもほどがある。

だけど私はその空気に耐えられず「こんにちは」と返した。
< 24 / 60 >

この作品をシェア

pagetop