天神学園高等部の奇怪な面々29
ラルフ·ハミルトン、射的屋の親父に出禁にされる
活気ある賑わいを見せる天神夏祭り。

どの屋台にも人がごった返し、行列を作っている。

食べ物飲み物は勿論の事、屋台の定番の金魚掬いや風船釣り、お面などを売っている屋台にも若者や子供が集まっている。

…そんな一角、射的屋。

「む」

翡翠が眉間に皺を寄せる。

彼が撃ったコルクの弾丸は、テディベアの額にぶつかって力なく床に落ちた。

「はい、片目の旦那、残念だったねぇ」

ニヤニヤと笑うのは、射的屋の親父。

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